腰痛は、痛みが続く期間の長さによって「急性腰痛」と「慢性腰痛」の大きく2種類に分けられます。
また、それぞれ痛み方や痛みの大きさに特徴が見られます。
「急性腰痛」
急激で激しい痛み
多くの場合、突然の「強い痛み」や「動けなくなるほどの強烈な痛み」に襲われます。
例えば、重いものを持ち上げようとした時や、くしゃみをした瞬間などに「ギクッ」として腰に激痛が走るぎっくり腰などがあります。
大きな痛みから始まるため、腰痛がいつから始まったのか何がきっかけだったのかが明らかなのが特徴です。
急性腰痛は安静を続けていれば、特別に病院で施術を受けなくともだいたい1週間程度でだいぶ良くなります。
長くても1ヶ月もすれば急性腰痛の痛みは9割ほど軽減するといわれます。
これは筋肉や靭帯などの損傷を主な原因とする「ぎっくり腰」でも、椎間板という軟骨の変性による「椎間板ヘルニア」などでも、
ほぼ変わりありません
慢性腰痛
鈍痛がいつまでもしつこく続く
痛み自体はさほど大きくなくとも、鈍く重苦しい痛みであり、
「ズキズキ」、「ジンジン」、「ジーン」といった体の奥に響くような痛みである場合が多いです。
不快な痛みが慢性的にダラダラと続いたり、痛みが軽くなったり強くなったりを繰り返します。
徐々に強くなっていく場合もあります。
痛みのほかに、腰のこり、張り、疲れ、重さなどの不快感、違和感を感じることもあります。
慢性腰痛の特徴として、気がついたら腰痛になっていたという感じで、
何をきっかけに、いつ痛みが始まったのか正確に言えないことが多いです。
初めから鈍い痛みが生じることもあれば、急性腰痛が長引いて慢性腰痛に移行する場合もあります。
急性腰痛の場合は安静にしていれば、ほどほど改善されていきますが
慢性腰痛では、何の対策もせずに自然に治ることは少ないです。
そのため科学的根拠に基づいた施術が必要と考えます。
慢性腰痛の影には
腰の病気や障害が進行していたり、内蔵の病気や心理的な要因(ストレスなど)が深く関与していることも有るため
一度専門家に診察をしてもらうのも考えてみてください。
治るまでにはどうしても時間がかかります。
慢性腰痛は、からだの自然な老化現象として発生したり
痛みの元となる骨や神経の損傷が自然治癒しないほど進んでしまっていたり
残念ながら痛みを根治できないケースもあります。
一時的に痛みが解消しても、その後再発する頻度も高くなります。
そのような場合は、多少痛みが残っても日常生活を送れるくらいに痛みが引き
その状態を維持していくことが重要と考えます。
慢性腰痛
原因が明らかなもの
(腰椎の物理的な変形)
椎間板症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離症・すべり症、変形性腰椎症、脊椎側弯症、骨粗しょう症
(腰椎の病気的な変形)
化膿性脊椎炎、脊椎カリエス、脊髄腫瘍・脊椎腫瘍など
原因がはっきりとわからないものとしては、
ストレス、不安、鬱(うつ)などの心理敵要因と内臓の病気が考えられます。
心の痛み(ストレス)が深く関わっているほど、原因不明の腰痛と診断される確率が高まります。
腰痛が慢性化したり、強い痛みが生じる危険性が高まります。
安静にしていても痛みが治まらないも、腰痛以外の痛みや、発熱、嘔吐、排尿・排便障害などがあるときは内科的疾患が疑われます。
内科的疾患が原因の腰痛は、腰痛全体の1%ほどです。
慢性腰痛は、痛みはそれほど大きくない場合が多いですが、自然に治る見込みは少なく
原因を特定して適切な施術を行っていく必要があります。
何の対処もせずに放置すると、腰椎の変性が進んだり、長引く痛みがストレスになるなどして、更に症状が悪化する危険性が高まります。
原因が特定できない腰痛が長期にわたって続いている場合は
腰とは関係のない内蔵の病気の可能性もあります。
一度専門家にご相談されることをお勧めします。
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かとう整骨院でございます。