椎間板ヘルニアについての理解を深めることが大事

椎間板ヘルニアについての理解を深めることが大事

■椎間板ヘルニアの症状とは

椎間板ヘルニアは、腰の痛みという症状で現れます。
背骨には骨と骨の間に椎骨と呼ばれるクッションの役割を果たす軟骨がありますが、これが椎間板です。
腰骨部分の椎間板が変性し、組織の一部が飛び出した状態をヘルニアと言い、この飛び出した椎間板が神経を圧迫することで腰や足などに痛みをもたらすのが、椎間板ヘルニアの主な症状です。

■椎間板ヘルニアになりやすい人とは

椎間板ヘルニアは遺伝的要素で発症するケースと後天的要因で発症するケースがあります。
圧倒的に多いのは後者で、立ったり座ったりといった環境要因に加齢も要因の一つです。
ずっと立ったまま、あるいは座ったままで長時間仕事をしている人は、若いころは大丈夫でも、年を重ねるごとに痛みが出てきて、椎間板ヘルニアを発症するという経緯が多くなっています。
立ったまま前かがみになる、いわゆるお辞儀の姿勢は腰に大きな負担をかけるため、日常的に行うことが多い女性がなりやすいのが特徴です。

■対処方法は大きく分けると二つ

椎間板ヘルニアの対処方法は大きく分けると二つで、保存療法か手術療法です。
一般的にはまず保存療法から行い、薬物などで痛みと炎症を抑えたのち、痛みが落ち着いたころから腰回りの筋肉を鍛えたり、身体を引っ張るなどの理学療法を組み合わせたりします。
発症して間もない場合には、これらの保存療法によって治ることが多く、まずは保存療法から始められる理由です。
手術療法は保存療法で効果が見られなかった場合や、足が麻痺してきたり、日常生活に支障をきたすようになったりしたことで、本人が手術を希望する場合に行われます。
また、排泄に支障をきたす場合には48時間以内に緊急手術を行う必要があると、厚労省のガイドラインに定められていることも覚えておくといいでしょう。

 

かとう整骨院